一昨日、ブログにフィギュアスケートの話を書いて早起きしよう!と宣言していたのに起きられず、結局フリー演技の結果を知ったのは昨日の朝のニュース。
荒川静香選手、堂々の
金メダルでした。オリンピックのプレッシャーに打ち勝ち、落ち着いてほぼ完璧に彼女の持ち味を生かしたスケーティングを披露していました。立派ですね。個人的には、自身の難病と闘いながら頑張っているロシアのスルツカヤ選手にも金メダルをあげたい気持ちで応援していました。でも本調子ではなかったようで残念でした。
一昨日は音楽についてふれましたが、荒川選手がフリーの曲を慣れ親しんでいた
トゥーランドットに変更したのは正解でしたね。ご本人も開会式のパヴァロッティの歌を聞いて運命的なものを感じたそうです。開催国イタリアで親しまれている歌でお客さんにもうけたでしょうし、とても盛り上がるアリアを上手に編集して、演技にぴったり合っていました。私としては解説のアナウンサーの声が終始控えめでじっくり音楽が聞けたこともよかったです。
昨日のニュースでは、オペラの中で、
王子カラフの愛にその冷たい氷のような心を溶かされる
トゥーランドット姫をクールな印象の荒川選手に見立てたり、携帯の着メロでトゥーランドットのリクエストが急に増えたと伝えながら、背景にオペラの映像を流していました。あの豪華絢爛なメトロポリタンオペラのトゥーランドット、マルトンとドミンゴ出演の舞台です。思わずテレビに釘付けになりました。
着メロって・・・みんな影響されやすいんだからと思いつつ、その筆頭は自分かもしれません。開会式で久しぶりにパヴァロッティの歌声を聴き、やっぱりイタリアの抜けるような青空を代表する声は彼しかいないわよね!と昔のCDを出してきてトゥーランドットのアリアNessun dormaを聴いていたのでした。
さて、荒川選手にはその
コスチュームにも金メダルを差し上げたいと思ったんですが皆さんはどう感じられたでしょうか。SPのときの赤と白のはっきりしたコントラストの衣装、フリーの水色とブルーが真ん中で切り替わるツートンの衣装。一歩間違うと下品になりかねない組み合わせと大胆なカッティングなのですが、いずれも首元を覆って彼女の長い首をエレガントに強調していたし、袖や長めのスカートも含めて華奢で優雅だけれどどこか硬質な感じのする雰囲気によく似合っていたと思いました。
安藤美姫選手の
ワダエミさんデザインの衣装は不評だったようですね。SPの黒のパンツタイプ、フリーの鮮やかな水色にオレンジのスカートが見え隠れするもの、いずれも見事な刺繍が施され大変凝ったものでしたが、リンクの上では氷上栄えしない印象を受けました。まだ10代でピチピチした若さや躍動感、筋肉の力強さが安藤選手の魅力。残念ですが、それを消してしまっているような衣装だった気がします。