昨晩冷蔵庫の整理をしていたら、だれも食べずに残っている
甲州ぶどうの箱が目につきました。先日、次男がクラス行事で出かけたときにおみやげに買ってきたものです。山梨でぶどう狩りをしたぶどう園で箱売りのものを購入したそうなのですが、開けてみたら茎は茶色くしなぴかかっているし、房を持ち上げるとポロポロと粒が落ちてくるという末期症状を呈していました。息子よ!これからは買う時には中身をチェックしてちょうだいね!そんなワケで家族はぶどうが嫌いではなくむしろ好きな果物なのですが、おそらく
ベリーAと思われるこのぶどうにはさすがに誰も手を出さず、「もったいない」病の私がもて余しながらも食べていたのでした。それでも残った2房を処分しようと思ったとき、しばらくジャムを作っていないなあ。。。と思い当たりました。
以前は庭の木になるアンズやブルーベリーでジャムを作ったものでしたが、アンズは不作が続き、ブルーべりーも日照が悪くなって実がつかなかったり鳥にすぐ食べられてしまったりと収穫できず、近年はジャム作りから遠ざかっていたのでした。でも
ぶどうジャムは作ったことがありません。深夜にもかかわらず俄然やる気が湧いてきて、ネットで検索してみるといろいろな作り方が紹介されていました。皮をむいて種を取り実だけ煮る白いタイプ、皮も入れて赤紫色になるタイプ。赤ワイン党の私はもちろん赤紫のぶどう色ジャムを選びました。皮に含まれている(うろ覚えですが)
ボリフェノールや
アントシアニンを初めから捨ててしまってはもったいないですものね。
ジャム作りは途中で漉すのが面倒な気がしたので、初めに皮をむき種を取り出すことにしました。これが思ったより大変でした。手の先はぶどうの汁で黒くなるし、汁ははねるし種が小さくて楊枝でもなかなかとれない。ようやく取り出した実はわずか190g。これに砂糖75gを加え、大事な皮はお料理上手な方のブログで紹介されていたのを参考に「お茶パック」に入れて一緒に煮ました。30分近く煮てトロトロになってきたところでお茶パックを取り出し、レモン汁を加え、固まってきたら火を止めて完成です。
ちょっと味見をしてみたら、これが予想外に深い味!あのまま捨てていたかもしれないぶどうがこんな美味しく再生されるなんて・・・少量しかできなかったですが大満足の結果でした。ぶどうジャムはだれでも失敗なくできると思います。調べるとぶどうの種にも
ポリフェノールが含まれているらしいので最初から一緒に煮て漉して取り出すのが正解かもしれませんね。
今回のジャムを味見しているうちに、20年近く前にアメリカにいたとき一時期はまっていた
ウェルチグレープジェリーを思い出し懐かしくなりました。アメリカのカジュアルなサンドイッチによく登場するグレープジェリーとクリームチーズの組み合わせ。同じくポピュラーなピーナッツバターとバナナのサンドイッチには馴染めませんでしたが、私の好みからすると甘過ぎるはずのグレープジェリーになぜかすっかり魅せられてしまいました。これまで食べたことがないジェリーというテクスチャーが新鮮だったのでしょうね。クラッカーやトーストにつけたり、ヨーグルトに入れたり、我慢できずそのまま食べちゃったり!と本当によく食べていました。あ~、こうして書いているとまた食べたくなってきてしまいます。ウェルチの製品はジュースはよく見かけますがグレープジェリーは目にしたことがありません。HPを見たら瓶入りのほかにスクイーズタイプも出ているんですね。輸入食品を扱うお店に置いてあるのでしょうか。どなたかご存じの方がいらしたら是非教えてください。